2017/09/07
■ニードルチップの製造工程について
各種チップによりレーザーの使用目的が異なります。 チップにより照射部位も異なってきますので 目的に応じた先端チップにする必要があります。
今回は「ニードルチップ」の製造工程についてご紹介いたします。
①ニードルチップの素材である真鍮とステンレス
②旋盤にかけ、真鍮・ステンレスの形状を切削加工していきます
③ニードルチップの要であるテーパー部
ここは照射時のレーザー反射効率において最も重要な部分であり、さらなる旋盤工程等を経て形成されます。
④ステンレスのパイプ部と真鍮のテーパー部
チップ内面(テーパー部分)の面粗さ指定はRa=0.5μm
チップ内部の鏡面加工は非常に難易度が高い作業になります。
この後、ロウ付けされます。
⑤ロウ付け中
炙り方や時間によっては、素材が溶けてしまったりパイプ部からテーパー部にロウが流れてしまうので、細心の注意を払いながらの作業になります。
⑦ロウ付け後
この後さらに内部の形成処理を行います。
具体的な内容は企業秘密の為公開出来ませんが、レーザーを減衰させずに照射する上ではここが最も重要なポイントになります。
⑧最終仕上げ後
⑨メッキ加工後完成
テーパーチップからは集光された光が照射され、ニードルチップは先端から拡散された光が照射されます。
※各種チップにより付けるヘッドの形状が異なります。 ご使用する際には、機器に対応したヘッドを選択し、ヘッドに対応するチップを選択する必要があります。
詳細は豆知識の「ハンドピースの違いと焦点径について」をご覧ください。